男子高校生よ、バカであれ。
©️山内泰延/スクエアエニックス・「男子高校生の日常」制作委員会
真田北高校(男子校)に通うタダクニ、ヒデノリ、ヨシタケを中心に、とてつもなくバカだけど、なぜか愛らしい男子高校生たちが繰り広げるハイスクールリアルライフコメディ!
評価:★★★☆☆(65点) 全12話
男子高校生3人組

<登場人物>
- タダクニ
影が薄く存在感に欠けるが、一応主人公。※後半出てきません笑 - ヨシタケ
天性のバカで金髪が目印 - ヒデノリ
メガネ=秀才の常識を覆す比類なきバカ。
メインの登場人物はこの3人!
ほかにも真田高校のバカな仲間たちが次々登場します。
私の推しは、ヤンキー風の好青年・モトハル。見た目は強面ですが、精神年齢はまるで小学生。
でも、ふざけてばかりかと思いきや、男子高校生らしい妙な真面目さも持ち合わせています。
そんなギャップが魅力的で、生徒会でもしっかり活躍する姿がたまりません!
笑えて笑えて笑える!最高のコメディ作品

男子高校生といえばの内輪ノリ!
『男子高校生の日常』は、”くだらないけど最高に面白い”瞬間をこれでもかと詰め込んだ作品です。
特に印象的なのが、即興のドラクエごっこ。
「伝説の剣を抜く者がついに現れたか——其方こそ勇者!」
唐突に始まる茶番劇を、台本もなしでノリと勢いだけで最後までやり切る男子たち。
みんなノリが良すぎて、笑いながら「こんな友人が欲しかった…」と本気で思ってしまいました。
物語の舞台はほぼタダクニの家か学校、あるいは道端。
特別なことなんて何も起きないのに、彼らの日常を覗くだけで面白い。
タダクニの妹が登場する回は腹筋崩壊もの。
ある日、「下着を盗んだのお前らだろ!」とタダクニの妹が疑いをかけてくる。
3人は真犯人を突き止めようと洗濯物の近くで見張りをするのですが——
ふとヨシタケがヒデノリを見ると、シャツの下からブラが透けている。
「犯人お前かよ!」
さらにタダクニが確認すると、今度はヨシタケのシャツの隙間にもブラが……
「お前もかよぉ!!!」
もう、バカすぎて最高です。
でもこういうどうしようもない笑いが、妙にリアルで愛おしい。
男子高校生って、本当にこんな生き物なんです。
再現度の高い男子高校生の生態

見ていると「わかる〜!」と思わず頷いてしまうような、男子高校生たちの生態がリアルに描かれています。
男子高校生は基本的にバカで幼稚——でも、なぜか妙にしっかりしているんです。矛盾しているようで、実はそれが絶妙に両立している。
たとえば、女子校との合同イベントで女子校の生徒会長・通称“りんごちゃん”が男子校の生徒会室を訪れるシーン。彼女は部屋の整理整頓ぶりと、仕事のまめさに驚きます。そう、男子たちは思っているよりずっとちゃんとしているんです。
さらに印象的なのが、りんごちゃんと話している最中にちょっかいをかけていると誤解され、爽やかイケメンから「彼女、嫌がってますよ」と注意される場面。
普通なら言い返したくなるところを、男子はあえてヤンキーを演じて場を収めます。相手の顔に泥を塗らないようにする、その気遣い。ここに“男子高校生の不器用だけど熱い友情”が詰まっているんです。
個人的な感想
初めてこの作品を見たのは中学3年生の頃でした。
家族がいる中、パソコンでこっそり視聴しながら、一人で笑い転げていたのを今でも覚えています。どうして出会えたのかは分かりませんが、「高校生ってこんなに楽しそうなんだ!」と強く思った瞬間でした。
学生の方なら、「こんなバカなことしてみたい!」と共感し、
大人になった今なら、「自分もこんな時期あったなぁ」と懐かしさに浸れるはず。
男子高校生の“くだらなさ”と“眩しさ”が見事に混ざり合った作品で、どの年代の男性にも胸を張っておすすめできる一本です。


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