ダンジョン飯

ダンジョン飯。それは「食う」か「食われる」か・・・
迷宮の深奥で、レッドドラゴンに食べられてしまった妹・ファリンを救うべくライオスは仲間たちと再びダンジョンの深部へ挑むことに・・資金も食料も尽きた一行が選んだのは「ダンジョン内で自給自足」という、まさかの選択でした。
奇抜な設定ながら、世界観の作り込みが圧倒的。
モンスターの生態や食材としての特徴、調理法までが細かく描かれており、まるで実際に生息しているような臨場感があります。
スライムの麺、バジリスクのキッシュ……
どれも“美味しそう”に見えてしまうのが本作のすごいところです。
不滅のあなたへ

「観察者」によって地上に投げ込まれた「球」が、石、苔、オオカミ、そして人間の少年へと姿を変えながら、多くの人々と出会い別れを経験し、人間性を獲得していく物語です。
主人公は「フシ」と名付けられ、宿命の敵「ノッカー」と戦い、喪失の痛みや人の温かさを学びながら、自らの生き方を見つけ成長していきます。
生命とは何か、人とのつながりとは何かを静かに問いかける物語です。
フシは不死身であるがゆえに、人の死をより身近に感じながら生きています。その姿を通して、命の儚さや、出会いと別れの尊さが深く胸に刻まれます。
『聲の形』の大今良時先生による本作には、時に残酷なシーンも描かれます。
しかし、視聴後には不思議と心が澄んだような感覚に包まれます。
それは、理不尽な世界の中でもフシがまっすぐに前へ進もうとする姿に、強い希望と温かさを感じるからかもしれません。
特に、仲間との別れの場面では、フシの成長と“生きる”ということの重みが痛いほど伝わってきます。
当たり前のように過ぎていく時間や人との関わりを大切さを再認識させられるでしょう。
ヴィンランド・サガ

1000年頃のヴァイキングの時代を舞台に、最強の戦士の息子トルフィンが、父を殺したアシェラッドへの復讐を誓い、戦場を渡り歩く物語です。しかし、復讐の先に本当の「戦士の物語(サガ)」を見つけるため、トルフィンは次第に罪と贖罪、そして生きる意味を模索していくことになります。物語は、デンマーク王のイングランド征服や、第二王子クヌートの王位継承争いといった歴史的な出来事にも巻き込まれていきます。
「本当の戦士とは何なのか」──その答えは人それぞれ違うと思いますが、トルフィンが導き出した答えには深く納得させられました。
幼少期に背負った壮絶な運命があったからこそ、彼は強さの意味を知り、亡き父を思い続ける切なさとともに成長していきます。
そして何より、この作品はトルフィンだけでなく、周囲のキャラクターたちも非常に魅力的です。
中でも最大の宿敵・アシェラッドは、賢く狡猾でありながら、不思議と惹かれてしまう存在。
敵であるはずなのに、彼の信念や人間らしさに心を動かされてしまいます。
魔女の旅々

あるところに一人の旅人がいました。彼女の名はイレイナ。若くして魔法使いの最上位「魔女」となった才女です。幼いころに読んだ旅の物語に憧れて、流されるように気ままな長い旅を続けています。この広大な世界を自由に渡り歩き、わけのわからない可笑しな人や、誰かの美しい日常に触れながら、彼女は旅人として、これといった目的もなく、色々な国や人との出逢いを繰り返します。そして同じ数だけのーー「構わないでください。私、旅人なものですから。先を急がなければならないのです」そんな魔女イレイナが紡ぐ、出逢いと別れの物語…。
無職転生〜異世界行ったら本気出す〜

「俺は、この異世界で本気だす!」 34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。 両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックに轢かれ命を落としてしまう。 目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた! ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていく事を誓うー! ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼馴染、凶暴ツンデレお嬢様、そのほかの様々な人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。新しい人生が動き出す!
異世界転生ものの金字塔!原作・作画ともに最高傑作!
窓ガラス、魔法の発動、動きのひとつひとつまで力の入った作品です。



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